名月茶会2017@藤田記念庭園
二日目は会場を低地部庭園内の茶屋に移して開催です
駐車場から茶屋までの長い道のりの大荷物は
リヤカーをお借りして
中国茶講座の生徒さんたちと運びます
9月下旬の津輕なのになんでこんなに真夏の暑さ?な中
心強い助っ人皆さんには感謝感謝なのです
一日目の会場となった高台部和館では
歴史ある建物の雰囲気と部屋のしつらえをそのまま生かして
茶席をつくりますが
二日目の茶屋では
からっぽの部屋の空間づくりからはじめます
まずは
庭に面したふすまと障子をすべて取り外していただき
縁側をフルオープン
これだけで普段とガラッと雰囲気が変わり
お庭と一体化した茶室空間出現です
続いて
床の間二か所に茶席三か所
水屋の準備とお湯の支度
照明道具のスタンバイまで
リヤカーの大荷物をほどきはじめてから
約30分後にはお客様入場という
超ハードスケジュール
もう少し時間の余裕が欲しいところなんですけどね
はじまりの時間はまだ明るくて
用意した照明たちの明るさを
確認できないままに
だんだんと暮れ行く空の色を眺めながら
一席目には菊花茶を縁側で
この日空にはない満月とともに
グラスには
夕焼け空に浮かぶ菊の花
たまたま通りがかりにお座りくださった
この日最初のお客様と
一緒に楽しませていただきました
いつしか西の空には下弦の月が
ちょうど茶席からも眺められたのは
7回目の名月茶会にしてはじめてのこと!
気持ちいい空間で
美味しい中国茶を飲みながら
ゆったりとそれぞれの時を
お過ごしいただければとの思いが
語らずとも伝わったように思えた今年の名月茶会
三席終えてからもしばらくの間
思い思いの時間をこの場所で過ごされていったお客様たち
「昨年おもしろかったから」と
昨年の暗すぎる茶席で一緒にお茶を囲んでくださったお客様
「どこかに旅行に来たみたいだね」と
奥様にお話になっていたお客様
本当に少しずつゆっくりゆっくりではありますが
伝えること
伝わること
を実感させていただいた名月茶会2017
お茶淹れ人として益々精進していきたいと思います
謝謝